笛吹きの少年 湯川潮音 歌词
发布日期:2024-10-26
堤防の先で一人
少年は笛を吹いていた
人はなにも聞こえずに
通り過ぎていくだけ 覚えたてのその旋律を
街も丘も海岸通りも
耳をすまし聞きいるように
ただじっとしていた
悲しいほど晴れた日
大きすぎる手の少年は
みたくないものと
たしかにみえるものとをみた
駆け巡る走馬灯
岩にうちつける飛沫
少年は夢のなか
泳ぎつづけていただけ
そこへ一艘の舟が通りかかり
波間を揺らして
人は手を振っていた
だれのためでもなく
昇りはじめた朝日に
みていたはずのものと
なくしたくないものとをしった